鳩護

ファンタジー?

私も主人公の椿と同じで鳩は好きではない。鳩だけではなく
鳥全体が好きではない。鳥の糞が病原体の塊で
素手で触ると色々な病気に感染すると聞いた。
糞だから菌がいるのは当たり前なのだが
とにかく鳥の糞だけは触らないようにしていた。
だがよく車に鳥の糞がついている。青空駐車だから
仕方ないのだが、腹立たしい。

会社によくいる福田がどこにでも存在している。
子持ちで働いていると子供の病気や学校関係や
イベントで休むことが多くなる。
私の場合、当然悪いと思いながらもあまりにも休む回数が多いと
心が折れて仕事を辞めてしまったことも何回もある。
でも福田は図々しく、働き続けている。
これくらい図太くないと働けないのかなと思った。
椿側の気持ちもよくわかる。結局休んだ者の仕事は
誰かがしなくてはならない。その負荷がかかってくると
怒りが出てくるのは当然だと思う。会社が休んだ人の仕事を
振り分けてくれたら一人の負荷はかからないのだけれど。

椿の現実的な世界がわかりすぎるくらいわかるから
夢の世界では対照的でファンタジーかと思うぐらい。
矢形と対峙するところは勧善懲悪みたいにすっぱりやっつけて
もらいたかった。まあ一発殴ったし、ハト子も攻撃したのだから
良しとしよう。

椿にとってハト子の日々はなんだかんだといって
幸せだったと思う。金も名誉だけが幸せではない。
ハト子が添い寝してくれたのが至福だ。
この場面を読んだ時、前に飼っていた猫が添い寝してくれたことを
思い出した。添い寝してくれるのって至福なんだよなと。

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