今の女優より昔の女優のほうが美しく感じるのは
なぜか。それは綺麗な言葉遣いができたからだ。
綺麗な言葉遣いができる人は品があるように見える。
もちろん綺麗な言葉遣いだけではなく、所作などもある。
今の女優は私生活を出しすぎて、言葉遣いは汚く、
生活感丸出しで普通の人たちとそう違わない。
親近感を出すためでそうしているのかはわからないが
やはり昔の女優のように私生活で表に出るのは最小限にして
高嶺の花のような存在のほうがその女優のイメージを保てるのでは
ないかと思った。
一度だけ祖母の妹に会ったことがある。祖母と血が
つながっているとは思えないほど美しかった。
見た目が美しいのはもちろんだが、所作や醸し出している
雰囲気、標準語で言葉遣いも何もかもが田舎暮らしの
祖母や私たちとはかけ離れていて驚いた。
そして何よりも私たちと違うのは品があることだった。
ど田舎で方言で話していて、品も何もない私から見れば
芸能人にあったくらい衝撃的だった。
(方言が悪いと言っているのではない。方言があっても品のある人は
いる。それに方言がないとその土地の言い伝えや、その土地が
昔から住んでいるのかそれとも違う土地から入ってきた人なのか
重要な手掛かりがあるし、その土地ならではの風情がある。
だから絶対必要なものだと思っている。)
昔テレビで大江健三郎の息子が家族とともに出ていた。(どんな
番組かは忘れたがドキュメンタリーだったと思う)
息子に障害があったが、綺麗な言葉遣いをしていたのでびっくりした。
障害など関係なく綺麗な言葉遣いがするのは家庭環境なんだなあと
しみじみ思った。親が綺麗な言葉遣いをすれば、当然子供も
同じような言葉遣いになる。やっぱり綺麗な言葉遣いをすれば、
品があるように見える。
初めから家庭環境で綺麗な言葉遣いをできれば、苦ではないけれど、
途中から綺麗な言葉遣いができるようになるにはどうすればいいのかと
ちょっと考えたことがある。結局解決はしていない。