同志少女よ、敵を撃て

だから戦争は嫌なんだ

内容
ソ連とドイツの戦争が一人の少女を変えていく

感想
話題の小説で、他の人の感想でも面白かったと
言われていた。だが私は面白味よりも
心が痛くなった。

平常時は当たり前の常識や倫理観が戦争では
簡単になくなって、人を殺すことにもだんだん麻痺を
していってゲーム感覚で何人敵を殺したかを誇るように
なってしまう。狙撃をする時にも鼻歌を歌うぐらいに
何も感じなくなる。大切な仲間が亡くなっても泣けなくなる。
主人公の心の動きが手に取るようにわかって
戦争を疑似体験しているようだった。

戦争の何が嫌かということが今更ながらに
わかった。常識や倫理観があっという間になくなること。
人を殺すことを何とも思わなくなること。
戦争だからと何もかも許される、言い訳が立つと思っている。
だから戦争は嫌なのだ。

戦争をしたっていいことはない。今までも生活はできなくなり
建物は壊れたり無くなったり、人の命が軽視される。
なんのための戦争なんだろう。
こんなに犠牲を払って戦争をする理由なんてあるのだろうか。
戦争をするぐらいなら、話し合いをして互いに少しは譲歩すればよい。
何故それが出来ないのか。一国の長ならそうしないとだめなのに。

今戦争をしている国は一刻も早くやめるべきだ。
全世界がきっとそう思っている。
どの国にも平和が訪れるように。

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