「つながるための言葉」

クスッと、ウルっとできる本
 
内容
言葉はなぜ伝わらないのか。シチュエーションごとに章立てている。

感想
”言葉は伝わらない”はすごく共感できる。例えば普段、旦那と話していても
ほとんど聞いてない時のほうが多い。たまにねえ聞いてる?と聞くと
なんやった?と聞き返すときのほうが多い。子供にも勉強すればというと
わかってるといいながらやってない。なんでいつも話を聞いてないのかなと落胆する。
でもふと旦那や子供の気持ちになってみると、どうせたいしたこと
言ってないんだろう。面倒くさいから聞いてるふりでもいいかと思っているのかも
しれない。そして私もたいした話ではない時はしつこく同じ話を繰り返さない。
でも大事なことは何回も繰り返し話題にだすから相手も聞かざる負えなくなる。
家族は一緒にいるからそれでもいいのだろう。

では初対面やたくさんの人に伝えたい場合はどうすればいいか。
この本にも載っているように”笑い”を中に入れれば聞いてくれると思う。でも
話の中に”笑い”を入れることはすごく難しいことで即興ではできない。準備を準備に重ねて、舞台に上がった時(公衆に面前に立った時)の客層を見ないとすべったり、こいつ何言っているの?と変な目で見られるのがオチだと思う。
常に考えていないと面白いことに気が付かないし、思いつかない。
笑いがすべてではないけど、公衆で話すときに”人に聞いてもらう”には重要な要素だと思う。
ちなみにお笑いではないが、みうらじゅんは最高に面白い。なぜこの変な人が有名なのか
わからなかったが本を読んだらめちゃくちゃおもしろくてこの人は天才だ。みうらじゅんのような文章を書いてみたいと思うけど、天才には足元にも及ばない。この人のような文章を
書けたらすごい売れっ子だ。

”私も小さな頃からフィンランド人の両親に言われて日記をつけてきました。”
この後の文章を読まずにすぐ著者の写真を3度見して、え!めちゃくちゃ日本人顔なのに
と思って次の文章を読んだら”嘘です。”と書いてあってすごく騙されたと感じた。
こういう騙されやすい性格だから、いくら宗教家や政治家の話が”良いもの、為になるもの”でも眉唾ものだと思っている。君子危うきに近寄らずにどうしてもなってしまう。
話を聞くということは話す内容もあるけれど、聞く側にも聞く体制が出来ている。
例えば好きなアイドルが宗教家か政治家になっても好きだから、興味があるから、聞く。
たとえその人が間違ったことを言っても鵜吞みにしてしまうぐらいの力がある。ある程度その人に好感があればそれに近いことが起こる。逆にその人を嫌いなら話も聞かないし、視界にもいれない。そのことを思うと好感度を上げることは意外と大事なことだ。

”「明日も、『ただいま』を聞かせてください。」”
自殺予防週間のコピーだが不覚にもウルっとしてしまった。
更年期真っただ中なのか(更年期中は感情の起伏が激しい)それとも心に刺さったのかはわからない。けれど身体がそう反応したのだからきっと感動したのだと思う。
こんな短い言葉に感動するなんてびっくりする。でもこの言葉の裏にはそれに関わった人たちの言葉や色々考えて抜いて出てきた言葉だと思うと感慨深い。

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