「731部隊全史」を読んで

731部隊のことは「海と毒薬」を読んで知ってはいたが戦時下ではあるが
本当にこんなことを人がするとは信じられないと思った。それも同じ
日本人がするなんて、はっきり言ってショックだった。
でも資料が実在することや当人の手紙のやり取りがあったということは
事実なのだろう。
 
この本を読んでいると本当は物語や作り話ではないかと思ってしまうくらい
人としてやってはいけないことと同時によくうその報告をしたり、隠ぺいしたり
研究自体無理無謀で、なぜそこまでやらなければいけないのか、途中で引き返すことが
なぜできないのか。戦時下の中で絶対的な信頼を勝ち取るためにはそこまでやらなければ
いけないのかと思ってしまう。
一体石井四郎や石井機関はなにがしたかったのだろう。人体実験で
功績を残し、権威が欲しかっただけなのだろうか。
逆の立場ならと考えたことはなかったのか。自分の家族や友人が同じ目にあうことは
想像できなかったから成果もない人体実験をできたのだろう。

戦争の本を読むとどうしても感想文ではなく感情文になってしまう。感情がどうしても
先走ってしまって感想にはなっていない。戦争の本を読むたびにどうしてこんな
愚かなことをしてしまったのかといつも思う。歴史は繰り返されるけど、戦争だけは
絶対にしてはいけない。

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