無人島のふたり

いつかは死ぬけど

いつもは本を読み終わった後すぐに
次の本を読むけど、この本の後は読もうと
思っても読めなかった。
いろいろな感情がぐるぐるしていて
怖いも悲しいも悔しいも感情の持って行き場がないような
気がしてどうしようもなかった。

もし自分が同じ立場だったらどうだろう。
健康診断を毎年受けていても突然すい臓がんと
診断されたら頭が真っ白になる。
今の状態でそういう診断を受けたら
作者のように経済的にも恵まれているわけでもないし
中学生の子供もいる。
夫も私を介護をして仕事となる。
作者よりもっと厳しい状況になるのは目に見える。
周りの状況が厳しいプラス自分の身体がだんだん
言うことがきかなくなってくるのは焦るし悔しい。

でも余命何か月なら私も抗がん剤治療は受けないかも。
苦しい思いをしてまで治療するよりは緩和ケアを
選ぶと思う。数か月余命を延ばしてもそんなに変わりない。

作者がみんなに愛されているのがわかった。
私がもし亡くなる間際で会いたい人に会っておいた方が
いいと言われてもあまり思いつかない。
ほとんど友達がいないからかも。

人はいつ死ぬかわからない。だから今この瞬間にでも
好きなこと、やりたいことをしたほうがいい。
たぶんやってもやっても後悔はある。
けれど少しでも自分がやりたいことをやったほうが
人生の満足度が違う気がする。

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