じわじわくる
読み始めはそんなに面白くなく、(Xには
面白かったと書いてあったので読んだのだが)
作者は変わった人だなと思っていた。
だが読み進めるうちに面白さがじわじわきて
ツボに入る。
私より年上で途中で翻訳家なのを知って驚いた。
エッセイストかなと思っていたけどそうじゃなかった。
変わった思考でたぶんいいところのお嬢様な感じが
するけどそれに負けず劣らず変人ぶりがいい。
(お嬢様だから変人なのか?)
特に私のお気に入りのエッセイは「ホッホグルグル問題」で
『プリティ・ウーマン』の前奏の部分が鳴り出すところ。
それを読んだ時私にも伝染してずっと『プリティ・ウーマン』の
前奏が鳴っていた。これは厄介だな。おまけに『チェリー・ボム』まで
召喚されたらもうどうしようもない。岸本先生厄介なことを
書いてくれたものだ。
岸本先生は人とは違うところに目が付いているのだと思う。
人が気が付きそうでつかないところを付いてくる。
どこかであったことがあるかもと思っていたら
小学生、中学生、高校時代の友達に似ている。
その友達もなかなか人が気づかないところをついてくる時があり
話しているとわたしのつぼに入り笑いが止まらない時があった。
その友達は男女問わずよくモテていた。
きっと岸本先生もモテてただろう。
