誰でも罹る
内容
ギャンブル依存症を病気として扱い、ギャンブル依存症の
人たちを治療へ導く。
感想
私も20代ぐらいの時にパチンコにはまっていた。
この本でいうところのギャンブル依存症だった。
仕事終わりにほぼ毎日パチンコ屋に行っていた。
仕事の時も、パチンコのことを考えていたし、財布の中も
あるだけ使っていた。そしてなぜか絶対に勝てると思い込んでいた。
さすがに借金まではしなかったが、完全なギャンブル依存症だ。
その時は自分がギャンブル依存症とは思ってもいなかったが
今考えてみると完璧なギャンブル依存症だ。
その私がなぜパチンコから足を洗うことができたのか。
まずは結婚したことで地元を離れて、いつもパチンコに行く
友達と別れたことだ。あとはパチンコでは勝てないとわかった。
裏でいくらでも操作出来て、ほとんど勝てない。勝っても
トータルすると絶対に負けてる。当然のことながらパチンコをしていると
そのことに気が付かない。不思議なほど負けるはずがないと思い込んで
負けを取り戻そうとする。
結婚したことでパチンコ屋に行くこともなくなった。
ある日夫と喧嘩をしてむしゃくしゃしてパチンコ屋に行ったが、
全然楽しくなかった。あっという間に一万円なくなった。
この一万円あったら美味しいもの食べられたのにと後悔のほうが強かった。
それからはパチンコ屋に入ったことはない。
日本はなぜ公営ギャンブルやパチンコ屋や宝くじが大手を振っているのだろう。
大阪ではカジノができるらしい。ギャンブル依存症の人たちを
これ以上に増やすつもりだろうか。ギャンブル依存という病気は
本人も家族も親類も友達も仕事もすべて失くす。本人はギャンブルばっかりで
他のことには目が行かず、ギャンブルのためなら嘘や犯罪まで手に染める。
友達や会社に対する信用がなくなってしまう。
家族はギャンブルの借金に翻弄され、嘘をつかれ、関係はめちゃくちゃになる。
ギャンブルの初めは友達に誘われてや会社の上司と一緒になど
入口は入りやすい。だが、ギャンブルに、はまったら最後どういうことになるのか。
この本はその恐ろしさを教えてくれる。