キヨカのような能力があれば少しは
賢く生きれただろうか
キヨカには気の汚れがわかる。だから
人の機微にもよくわかる様な気がする。
多分同年代の子に比べてそういう能力があるから
賢いのかもしれない。
だが賢さは周りの人たちの影響があるのかも。
友おじさんはキヨカのことを変に子供扱いしないし。
母親も親子というよりは友達みたいだ。
父親だって母親と離婚したけれど
キヨカのことは誰よりも愛していると思う。
登場人物が自分の周りにもいそうな(いたかも)
人たちだ。父親の元カノは人に依存するタイプで
自分が一番だ。一緒にいたら苦労するし、
人を巻き込む。
新さんみたいな人も町に一人はいそうだ。
害はないけれど、初めて見た人はちょっとびっくりする。
でも昔からいるからそういう人なのねと思うだけ。
町っていろいろな人がいて当たり前の所って
改めて思う。
キヨカの婚活から妊活ってびっくりした。
読んでいるとのほほんとしているキヨカが婚活から
妊活!?彼氏さえいる素振りがなかったのに
縁とは不思議。あっという間に出会って
結婚して子供まで。でも国人くんとは会うべきして会ったのだ。
なんとも羨ましい。
吉本ばななの本を久しぶりに読んだ。相変わらず
つかみどころのない予測不能な小説だった。
いつ読んでも不思議な気分にさせてくれる。