「信仰の現場~すっとこどっこいにヨロシク~」

foreverナンシー関

内容
信仰という名の熱狂するモノ、人、場所をナンシー関が潜入

感想
この本は初版発行が1994年だから、今から29年前の本だ。
だからその当時流行っていたものや当時テレビで放送されていた番組が
載っている。(今も昔も熱狂的なファンがいる。例えば矢沢永吉とか)
私の年代だとほとんど知っているものが多く、懐かしく思うものや
聞いたことのあるものが出てきて、嬉しくなった。

「笑っていいとも!」私は学校のない日はよく見てたし、
(でも観覧したいと思わなかった。なぜだろう?)
矢沢永吉も知っていたが、違う歌手が好きだった。
けれど、本に載っているのは一部のマニアが本当に好きでそれを
ナンシー関が取材して感想を述べる。ナンシー関のセンスが爆発していて、
こんなことになぜ興味がある?と首をかしげたくなる。またそこが
いいのだが。

「当たれ!公団建て売り抽選」では消しゴム版画に「岡本富士夫です。住む
家をさがしてます。」がいい味を出している。なぜ岡本富士夫と思ったら
テレビでそういう番組をやっているとのこと。知らなかった。

この本で一番笑ったのが「愛と幻想の宝くじ抽選会」で、
”そしてそこに現れたのはレオタードにラメのタキシードを着て
舞台せましと踊る「コマ・ダンシングチーム」のおねえさん方であった。
レトロでチープというにはあまりにも時代錯誤で場末なかんじ。
このスカスカな感じは何かにそっくりだと思ったら「土曜ワイド劇場」に出てくる
”劇中ファッションショーだ。”
うわーこんなところで土曜ワイド劇場が出てくるとは!おまけに
レトロでチープという表現に凄く納得して爆笑した。
土曜ワイド劇場見た人なら(特に天地茂の江戸川乱歩の美女シリーズ)
絶対分かってくれると思う。天知茂じゃないと江戸川乱歩の美女シリーズは
面白くなかった。個人的な感想だけど。

もっとも謎だったのが「謎が謎を呼ぶ、斎藤忠光とは!?」は本当に
それ誰?聞いたこともなければ、見たこともない。読んでみるとやっぱり
宗教関係の人かも。それか詐欺まがいか。胡散臭いにおいがぷんぷんした。
それと同じく「テレフォンショッピング・ショールーム探訪」での
二光と日本文化センターでの一番目立つところになぜか「大正琴」。
まったく不可解だ。そんなに推しの商品なのだろうか。需要がなさそうだが。
それもやっぱり謎だ。

ナンシー関は29年前の本でも色褪せない。ナンシー関が生きていたら
面白い、目の付け所が違うものが他にも沢山出てくると思う。
惜しい人が亡くなった。
ナンシー関のグッズは沢山出ているが、私が一番今欲しいものはラインのスタンプだ。
検索しても見つからなかった。あれば、買うのにな。

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