「図解 五輪書 宮本武蔵・必勝の兵法」

内容
五輪書を読み砕いて、簡単にわかりやすく図解にした。

感想
宮本武蔵の知識は二刀流や佐々木小次郎ぐらいにしかなく
五輪書が出たときにこれはなに?と興味を持ち、もしかしたら
これを読んだら少しは強くなるかも(何に対してかわからないが)
と思い読んでみた。

新免無二斎(宮本武蔵の父)の教育方針の中に幼年期(4~6歳)に
”自分の身の周りのことは自分でやらせる”を読んだ時、子供にも
これを徹底しておけばよかったとつくづく感じた。なにをするにも、
自分で出来ることでも親に頼ってうんざりしてしまうことが多かった。
小さいときに習慣として最低でも自分自身の身の周りのことをしっかりやらせて
おくべきだったと反省もした。

私の宮本武蔵のイメージは無骨で野性的な感じだと思っていたが意外にも
五輪書を読む限り緻密で計算高い。相手(対手・敵)になんとしても
どんな手や武器を使っても絶対に勝つことが必須だ。そのためには
常に平常心を持つ心や、型や構えなど固定されたものではなく自由になどなど、
他にも参考になりそうなことがたくさん書いてあるがこれは武蔵だけしか
できないのでは?と思うようなことも少々ある。
私にはなんにでも絶対に勝つという気概がない。いつも臨戦態勢でいたら若い時なら
いざしらずこの年になると疲れのほうが先にきてしまって戦う前に精神的にの肉体的にも
負ける。
五輪書の付録ともいえる「独行道」二十一箇条は処世訓というべきものだが今も
通用する。ビジネス書と言ってもいいくらい参考になる。特に私は神仏をたのまずが
気に入っている。普段は神仏に尊ばないのに不利益なことがあるとついつい神仏に
頼ってしまう。武蔵のように自力主義や実利主義と自分の中で理解していれば
神仏に頼ることにはしない。そういう心持でいれば潔い。

宮本武蔵が偉人の中に入るのにはそれなりに理由がある。こんな心構えの武道の先生なら
子供にも習わせたい。今のご時世私のように”何としても勝つ”に抵抗がある人が多いが
こういう気概がないと自分に自信がなくなるとか自己肯定感が低くなるのだと思う。
周りがいくら自分を自信を持つように言っても本人の気持ちに響かなければ
その言葉の意味はないだろう。

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