ヨシタケシンスケのイラストもかわいいし、見てて飽きない。なぜかこの人の本を見つけるとついつい手にとって、そして手元に置いておきたくなる。

時代背景に戦争がある。生体実験事件を題材にした小説だが、戦争のせいにして仕方がないと思うか糾弾するべきかを考えてしまう。今なら糾弾すべきだが、その当時だったら、その場所にいたら、同じ立場だったら、と思うとそれが出来るのか？

元精神病院で今は身寄りのない患者を積極的に受け入れる療養型病院。時刻は午後９時すぎ。病院には先輩医師の代わりに、アルバイトの当直医と夜勤の看護婦が二人しかいない。そこに突然現れた、ピエロの覆面をした強盗犯と腹部を撃たれた人質の若い女性。人質の女性の手当をしようとしようと手術室に運ぶが予想外の最新鋭の手術室でなぜか手術用のベッドが二つ並んでいた。手術用のベッドが二つ並んでいる理由は？これからこの病院の中の人々はどうなっていくのか？

田中泰延の名前を知ったのはあるyoutuberがこの方の本をべた褒めして、興味を持ち、読んでみた。

初めて遠藤周作の本を読んだ。まったく著者の本を読んだことがなくて小説家の先生だから、小難しい感じかなと思って読み進めたがこれが意外に面白い！