ポトスライムの舟

住む世界

内容
『ポトスライムの舟』『十二月の窓辺』
二つの短篇集

感想
『ポトスライムの舟』
結婚や子供の有無、お金の使い方で住む世界が
違う。住む世界が違うと話が合わない。
今まで友達だと思っていても話が合わないと
おのずと足が遠のく。
昔職場で仲良くなった人が二人いて一人は子持ち、
もう一人は子供なし。自分も子持ちだから
子持ちの人とは今でも遊んだりするが
子供がいない人とはだんだん疎遠になった。話を
していても習い事や今の職場の話ばかりで
話していてもつまらなくなった。
少しでも私に接点がある話なら聞こうという気になるが
全くわからない話をされてもどう返答していいか
わからない。終いには私自身がイライラして
結局きつい言い方しかできなくなった。

友達との夕食に一万円弱を私も出せない。奮発しても
三千円。それ以上は無理だと思う。お金の使い方も
友達とのそれまでのように付き合うか疎遠になるかの
ボーダーだ。付き合いで高額なものばかりを
選ぶ人とは多分付き合えない。お金の感覚も
大事な要素だ。

この短篇を読んでいてそれらを思い出した。
住む世界が違うとそういうことになるんだなと
改めて思った。

『十二月の窓辺』
今の職場が嫌なら辞めればいいのにと思うのだが
辞められない。私もツガワと同じような体験をした。
その時は多少(かなり?)おかしくなっていた。
仕事のことを思い出しては腹を立て、凹み、
ご飯を食べれなくなった。(まったく痩せなかったが)
上司はかなり問題のある人で有名だった。
今でいうパワハラで何人もの人を辞めさせた人だった。
その人自身が本当は辞めるべきだったのに
それを放置した上の無能のせいだと今でも思っている。
ツガワも今の状況を正しく理解できてないのだろう。
最後には辞めれてこちらまですっとした。
仕事がブラックやパワハラがいるところは
考える前に本能で辞めるべきだ。
身体が壊れてからじゃ遅い。
パワハラなんて無自覚の人がほとんどなんだから
そんな人たちにかまっているのは時間の無駄。
とおかしくなっていた当時の私に言いたい。

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