津久井やまゆり園「優生テロ」事件、その深層とその後

幼稚

内容 
津久井やまゆり園事件について

感想
津久井やまゆり園での事件が、どうして
こういう事件を起こしたのか、植松聖が優生思想の
考えを持った経緯を知りたかった。

テレビやネットを見ていると津久井やまゆり園で
働いていたことと背中に入れ墨を入れている
情報しか入ってこなかった。だから働いていた時の
ストレスがはけ口からあの事件を起こしたのかと思った。

だが本を読めば読むほど植松聖がすごく幼稚だとわかった。
植松聖が「新日本秩序」と名付けられるものを読んだが
正直なんじゃそれと思うもんだった。大の大人が
本当にこんなことを真剣に考えているとは幼稚すぎる。
「新日本秩序」には(多くの人が幸せになるための七つの秩序)
(安楽死、大麻、カジノ、軍隊、セックス、美容、環境について)
七つの秩序で書かれているにもかかわらず、これらの言葉が
出てくるのはかなりおかしい。大麻やカジノや軍隊って
どういう考えでこの言葉が出てきているのだろう?
もう何も判別ができてなんだろうか。
それを友達に恥ずかしげもなく、むしろみんなが
賛同してくれると思っている。自分の考えが
正しいと思っているからだ。
それが大麻の影響かそれとも発達障害のせいかわからない。
だが”秩序”を考えたときにこれら七つの言葉は小学生でも
出ないだろう。

本書の中で「接見した際、かれは「目立ちたいからやった」と
話したが、私が「やまゆり園の職員にならなければ、事件を
起こさなかったんじゃないか」と聞くと彼は「120%そうです」と
答えた。/障害者の世話をする仕事は重労働で、つらい思いを経験したと
いう。その割に感謝もされず、報われない。」
著者もこれが本音だったように思うと書かれているが
私もそうだと思った。プライドが高く、自己正当化しかできない
見返りを求める植松聖が選んではいけない仕事だった。
植松聖は取り返しのつかない事件を起こしてしまった。
意思疎通が出来ない人や障害者は社会的にお荷物だと勝手に勘違いして。
偏った思い込みがこれほど残虐なことをしてしまうのが
恐ろしい。

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