「一汁一菜でよいという提案」を読んで

SNSで料理本ではなく、土井善晴の考え方などが書いてある本だというので
興味を持って読んでみた。

私も一汁三菜以上じゃないといけないという固定観念があった。
なるべくたくさんのおかずで野菜たっぷりでしかも手作りが最良だと
結婚当時は思っていたが時がたつにつれて子供が生まれたり、仕事が
忙しくかったり、疲れていたりしてお惣菜や野菜がほとんどなかったり
外食や買ってきたお弁当に頼ったりしていた。当然カロリー過多になり
ちょっとこれではいけないとはおもっていたけれど、なかなか
自分が思っているように改善できていなかった。
でもこの本を読むと一汁三菜でなくてもいい。一汁一菜でお味噌汁とお漬物で
良いと書いてあって目から鱗が落ちた。お味噌汁だったら野菜もたっぷりとれるし
お漬物も浅漬けなら簡単だしこれなら継続できるのではうれしくなった。
当然家族からは”今日のおかずこれだけ?”と言われるとは思うが。

「ハレ」とは特別の状態でハレの料理があること「ケ」は日常の家庭料理で
その贅と慎ましさの均衡が日本人の幸せとあるように書いてある。
ちょっとハレとケとの話とは少し違うが昔のごちそうが今よりも
ごちそうだった。その理由考えると日常の食事が今のようになんでもかんでもすぐに
手に入るわけではないし、そうそう外食もできなかった。だから日常の食事と
ごちそうの差があるから余計に贅沢なもののように感じたのかもしれない。
今はどこでもなんでも手に入るし、日常でも贅沢ができるから”贅沢”の
ハードルが低くなったなった。昔は外食するとなるとうれしくてうれしくて
仕方がなかったが今はその気持ちがなくなってちょっと寂しい気がする。

この本がダイエットや食事に対してこうしなきゃと固定観念がある人には
おすすめだ。もっと気軽に簡単に肩肘を張らずに料理ができるかもしれない。

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