特に神のお告げもなく、超常現象もなく、不可思議なこともないし、
宗教団体を作る気もなく、教祖になる予定もないがタイトルに惹かれて読んでみた。
宗教とか教祖とかいうと解釈が難し、捉え方も様々で全部理解しようとすると無理だし
罪悪感のようなものがあるかもしれないが文体も今時な感じでわかりやすく簡単に軽めに書いてくれているので読みやすい。どうしても私の頭では理解できないところもあったが。
本の中でも書いてあるが科学的に論理的に教祖になるための内容で
まさにhow to本だ。こんなに事細かに教祖になるためのことが書いてあるから
まかり間違って私でも、もしかしたらなれるのではないかと錯覚してしまうほどだ。
例えば第一章の中で既存の宗教を焼き直そうは他の宗教も従来からあった神様を
使っているよとか第三章の食物規制をしようでもイスラム教は豚肉を食べない例を
あげて、”自分たちは他の人とは違うよ。特別だよ”、そういうところが信仰を
強化するなど色々な宗教の知識を広げられる。
第六章の中の異端を追放しようでキリスト教の話が出来てきたがキリスト教の
正統と異端の違いがすごくわかりやすく書いてあるのに理解が出来ず、
少し違うだけでも異端となって追放になってしまうのだなと無理やり
理解した。
宗教はうまくいけば儲かる商売だとつくづく感じた。税金面でも信者を増やせば、
それだけお布施やグッズや書籍や何でも売り放題で儲かるはずだ。
そういう裏側をみてしまったらますます宗教は胡散臭いものだと思って、
私は宗教には入らないなと思った。
あとがきには筆者の予防線が張ってあるがそこはご愛敬だ。
宗教には入りたくないけど裏側が見たい人や知識量を増やしたい人には良い本だ。
しかし一番読んで欲しいのはタイトルにもあるように今から教祖になる人や
教祖になったけど信者が増えないとか宗教団体うまくいってないという人は
ぜひ読んでもらいたい。チェックリストはついているし、最後に”感謝の手紙”まで
載っているので、もしかして私も教祖や宗教団体であわよくば大成功するんじゃないと
大きな期待が持てるかもしれない。
