「7人の名探偵 新本格30周年記念アンソロジー」

ワクワク、ドキドキが止まらない

内容
麻耶雄嵩、山口雅也、我孫子武丸、有栖川有栖、法月綸太郎
歌野晶午、綾辻行人 短編本格ミステリ小説

感想 
私が本を読み始めたきっかけは江戸川乱歩だ。小学校の図書館に江戸川乱歩の
少年探偵団シリーズがあり、夢中で読んだ覚えがある。本を好きになったきっかけは
江戸川乱歩だから、今でも推理小説が大好きだ。
でも、当時は江戸川乱歩からは広がっていかず、学生時代はあんまり本を読んだ記憶がない。再び本を読み始めたのは妊娠したのがきっかけだった。この妊娠を逃したら
この先年齢的にも子供を作ることはないと思い、仕事をやめて時間を持て余していた。
それから再び本を読むようになった。でも本を買うお金はなく、(よっぽど気に入った本は
買うようにしている)図書館にお世話になっている。もちろん今でもだ。

少し前に「嫉妬の世界史」を読んで、私も短い冒頭だけ思いついた話があった。
自分では小説を書くという才能はないので、冒頭だけSNSに書いて、続きは他の人が
思い思いに書いてもらったら面白いと思った。だが話が一人歩きするのは面白いが
なにか収拾がつかないようなことになると責任がとれないと思い、結局はやめた。
見知った人やサークルなら変なこと(今、想像はつかないが)ならないと思うが
全く見ず知らずの人に話の続きを書いてもらうということは何が起こるかわからない。
(そのことが面白さも含んでいる)
そういうことを考えていたら我孫子武丸の「プロジェクト:シャーロック」も
似ている部分があって驚いた。ただやっぱり素人の私が中途半端に考えたものと
違って、話に纏まりもあるし、ミステリーとしても面白い。

この本の中には読んだこともある作家は何人かいるが読んだことのない作家が多い。
気に入った作家がいるとその作家の本ばかり読んで、どうしても偏ってしまう。
だからなかなか他の作家を読む機会が少なくなってしまう。
でもこの「7人の名探偵」は短編であっという間に読んでしまうし、
読んだことない作家の文体や雰囲気もわかるから、次に読みたい作家の本の
参考になる。それに一冊でいろいろな作家の話を読めるのでお得感がある。

色々な本を読んだけど、やっぱり推理小説も好きだなとつくづく思った。
推理小説を読んでいるとトリックもさながら、犯人がわかったときの
スッキリ感はたまらない。誰が犯人かも読みながら推理するのも読んでいて楽しい。
テレビのサスペンスも好きだけど、配役でなんとなく犯人がわかってしまうのがおしい。
本にはそういうことがないのでドキドキ、ワクワクしながら犯人捜しができるのがいい。
やっぱり推理小説は最高!!

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