神去なあなあ夜話

泣いたり笑ったり

内容
神去村へ行った平野勇気のそれから

感想
勇気が神去村を逃げることなく、日々成長して
周りのみんなが勇気のことを応援し見守っている
ことがひしひし伝わってくる。

人間だから気がある合わないはあるけれど
ちょっとしたことで仲良くなる(仲良くならないにしても
気持ちが少しだけ近づくこと)もある。
勇気と山根のおっちゃんみたいな関係。
いい意味であんまり中に入ってこないから
ヨキや精一の両親のことを聞けたのかな。
両親が亡くなった時のヨキや精一の感情が
うまく描写されていて読んで泣いた。

そうかといえば繁ばあちゃんが勇気のパソコンを
勝手に見ていて、勝手に創作していたのには笑った。
さすが長老だけはある。何もできないちょこんと
座っているだけだと思って甘くみていると
痛い目に合う。

勇気と直紀との恋愛も進んだり進まなかったり。
直紀はきっとある程度進んだらもっとぐいぐい
来てほしいみたいだけど、勇気がそれに気が付かないで
押したり引いたりしてるからちっとも前に進まない。
イライラするようなほのぼのするような。
でもそれが若い人の恋愛なんだよなとつい
自分が微笑んでいる。年を取るとついグロイ
恋愛(不倫やら、泥沼なもの)しか観ないように
なるから、ほのぼのした恋愛ものは新鮮に思える。

神去シリーズまた出ないかな。面白かった。
今度は勇気と直紀が結婚に至るまでなんて。

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