「学校では教えてくれない生活保護」

最後のセーフティネット

内容
『14歳の世渡り術シリーズ』の生活保護を子供でも分かりやすく
どういうふうになったら生活保護を申請できるのか、
生活保護についての疑問なども取り上げている。

感想
最初から衝撃的だった。手元にお金がなく、ライフラインの切られ、
最後には餓死してしまう。それでも生活保護を申請しない、できない
それらのことを目の当たりにしてつきつけられるとショックだ。
”「まさか自分がこんなことになるなんて・・・・」”
誰でもそう思っている。でも病気になったり、怪我をして働けなくなったり
何らかの理由で仕事を失ったらその”「まさか自分が」”になってしまう。
住むところがない、食べるところがないなど生活に困窮したら
最後のセーフティネットの生活保護の申請をし、利用する権利はある。

車や家を持っていたら生活保護は利用できないと思っていたら、
持ち家のある場合でも車でも一定の条件が揃えば、生活保護は利用できる。
それにペットがいても利用できる。生活保護世帯だが、高校に進学もできる。
ただ、大学には残念ながら生活保護を受けながらは進学できない。
この本の中でも書かれているように貧困サイクルがなくなるように
生活保護世帯でも大学進学が出来ればいいのにと思った。
少子化対策で大学まで学費が無料になれば、貧困で高校や大学に行けない子も
行けるようになる。そういうところにもっと国は力を入れてほしい。

どのくらい生活に困窮したら生活保護を申請したらいいかなど、申請前の
ことはいろいろ書いてあったが、受給した後のことも書いてほしかった。
それとも市町村によっていろいろ対応がちがうのだろうか。
これもよく聞く話なのだが、生活保護のお金をギャンブルや酒代に
消えてしまい、光熱費や家賃が払えない。生活保護ビジネスなので
ほとんどのお金を搾取されてしまう。こういう時、市町村の生活保護担当者や
ケースワーカーはどう思うのだろうか。
14歳ぐらいが子供が読むのだからそういうところはほとんど書かれてないが
私としては生活保護受給後をもっと知りたくなった。

もしかしたら”「まさか自分が」”になるかもしれない。こういうときは
国が生活保護という制度で助けてくれるのを知識として頭の片隅に
おいておくのは損ではない。どうしても生活に困窮した時は
生活保護を利用する権利があると思っていれば、生活保護を申請しに行くときも
少しは気が楽になるのではないか。

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