「越境刑事」

日本に生まれてよかった

内容
千葉県警本部生活安全総務課で半年の間に中国人留学生や就労者の行方不明者届が
頻発している。そんな中、成人男性の死体が発見された。

感想
新疆ウイグル自治区のことはニュースでしか耳にすることがなかった。
耳にすることはあっても、どういうことが問題なのか、なにがあったのかは
知らなかった。この本に書いてあることはすべて真実なのではないだろう。
(小説だから)でも参考文献があるのはある程度は、新疆ウイグル自治区の
問題を浮き彫りにしているからだろう。そう思うとやっぱり日本人で良かったと
つくづく思ってしまう。同じ国民なのに民族浄化と称し、ウイグル人の人権、
宗教、生活を奪ってしまっている。こんなことが許されるのだろうか。
だから国際的にも非難されるのだろう。今の時代にこんなことがあるとは
思わなかった。ロシアとウクライナの戦争だけかと思ったら。世界にはまだまだ
解決しなくてはいけない問題があることを痛感した。自然災害は無力だが
戦争はやめることができる。人間の意志で解決できることはしないといけない。

「逃亡刑事」同様、後半一気読みだった。年末年始だらだら過ごして、なかなか
本を読む気力がないままだった。でもこの本はこの年末年始のだらだらを
忘れるぐらいあっという間に読める本だった。
後半の高頭が拷問される場面は恐ろしいほどだった。たまにこの作者はとんでもなく
恐ろしい描写が書かれているので、怖いときがある。絶対にその場面は
あまりにも残虐すぎて映像化できないだろう。逆に本だからこそ残虐な場面も
書くことができるのだと思う。

このシリーズの続編が出てほしい。また出たら読むだろうな。

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