ゆるゆるなのが魅力
内容
イラストレーターのヨシタケシンスケが日々思わず
考えちゃうこと。
感想
いつもイラストがかわいくてついつい手にとってしまう。
私もこんなかわいいイラスト描けたらいいのにと
羨ましく思う。
こんなことを考えているとは。なかなか人の目に留まらないところを
細かく観察している。私なんかはそんなことどうでもいいのではと
思うようなところでも心に残るのだなと感心した。
逆にこういうものが現実にあったらいいなと共感するところも
あった。例えば”心配事を吸わせる紙。”こんな紙があれば気持ちも
すっきりするのに。きっと精神的に不安定の人もこの紙さえあれば
気持ちも楽になるのに。
他にも”明日やるよ”もよかった。寝る前に”明日やるよ。明日すごくやるよ。”
ってすごくいい。自分甘やかす時に使うらしいけど
この呪文さえ唱えたら明日できそうな気がする。
”第二章 父だから考えちゃう”は子育ての気づきが描かれている。
一番笑ったのが、”裸シートベルト”。出来るのは小さい時だけなんだけど
シュールで想像したら余計に笑えた。うちの子はやったことないな。
”パンツを脱いで、でんぐり返しして、お尻の穴を全開にして、ねえ、
うんちついてる?”っていうのはうちでもあった。大人なら嫌だけど
子供なら許せる。自分の子供はかわいいからかな。
ヨシタケシンスケのゆるゆるな考え方がいい。
いろんな人の本を読んでいると凄く攻撃的に書いている人や自分の考えを
押し通したい人など文章に表れる。そういうものに当たると
読む気が失われる。だけどこのゆるゆるの文章だと
また読みたいと思わせる。そういうところに魅力があるのだと思う。