「一度読んだら絶対に忘れない日本史の教科書」

同じ過ちを犯さないように

内容
縄文時代・弥生時代から現代にいたるまでの日本史

感想
『一度読んだら絶対に忘れない世界史』と同様に日本にいながら
日本の歴史(学生時代には習ったけれど)をほとんど忘れている。
歴史小説を読む時など前後関係が分からなく、歴史小説の
面白さが半減してしまうような気がしてもう一度ざっくりでいいから
日本の歴史をできるだけわかりやすい物を読んでみようと思ったら
この本にたどり着いた。

富山県の史実が出ていて、富山に住んでいる者としては少しうれしかった。
”倶利伽羅峠の戦いでは源義仲が松明を角に結んだ牛を峠の上から放って夜襲で
平氏に勝利した。”と書かれていた。だからメルギュー君(小矢部市のシンボルキャラクター)は角に松明を下げているのねと納得した。
米騒動は映画にもなったが、(映画は観ていない)なぜ米騒動になったのか
話の前後がわからなかった。
”好景気の中で民衆の米の消費量が増え、米の値段はかなりの高値になり、
「値が上がる金融商品」のような性格にもなっていたところに、シベリア出兵の
軍需品として米が買い付けられることを見越した米問屋が、安値で米を仕入れて高値で
売ろうと米の買い占めに回ったため、米の値段がますます上がったのです。”
こういうことは学生の時に習ったはずなのだがまったく覚えていないのが恐ろしい。

戦後の日本からは私でも知っている事も多い。だけど、そこにいたるまで
どうしてこういうことになったのかという事実を理解していないことが多い。
私は政治や経済はずっと”賢い人、頭が切れる人”がやることだから、間違えることがない
完璧なことをしていると思い込んでいた。だけど、”賢い人、頭が切れる人”でも
みんなが同意するような、そして日本の未来にとって、ベストな選択をしているわけではないとわかった。あくまでもその時周りの状況や外交によってその当時の政治家が
ベストな対策だと思って選択した政策だった。
過去を見て、経験した政策や外交がとった行動がその結果どういうことになるのか
もう一度考えて政治家の人は行動してほしい。そうするともっと良い日本に
なるのではないか。

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