「小説の読み方」

こんなにも考えているのか!?

内容
平野啓一郎が考えている”小説の読み方”。

感想
正直に言えば半分ぐらいしか理解できなかった。
単に娯楽としてしか読書してこなかったからか、
それとも読書の量が足りないのか。
第2部で紹介されていた本も『本心』しか読んでない。
他の作品は読んだことがないけれど、面白そうだなと思った。
特に『ゴールデンスランバー』と『髪ー「幻」』にはそそられた。

”小説を「四つの質問」から考えてみる
①メカニズム
(中略)小説も、動かしている仕組みについて考え、理解することで、
これまでとはまったく違ったふうに見えてくることだろう。
②発達
その作家の人生の中で、どういうタイミングでその作品が出てきたのかと
いうことを考えてみることである。
③機能
ある小説が、作者と読者の間で持つ意味である。
人間の優しさを伝えたいと作者が意図し、読者がそのように作品を受け止める。
あるいは、自分を理解してもらいたいと思って小説を書き、読者がそれを読んで、
少しだけ作者のことが分かったように気になる。
(中略)この「機能」を単純化して示したものが、ジャンル分けである。
④進化
社会の歴史、文学の歴史の中で、その小説がどんな位置づけにあるかを
考えてみることだ。”
他にも”小説が持っている時間の<矢印>”や”「知りたいと」いう欲求と<主語〉+
<述語>”などがあり、なかなかすべて理解するのは難しかった。

小説を書くのは、こんなにも考えて書かれているのかとびっくりした。
私のイメージだと大方の話の筋とそれに沿った細かいところを書くことや
登場人物のキャラ設定ぐらいかなと思っていたがとんでもなかった。
読むのは気楽だが、書くのはとんでもない緻密な作業をしているのだなと
感じた。今度から本を読む時には丁寧に読むことを心がけよう。
それにしてもまた読みたい本が増えてしまった。

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