「エゴイスト」

浩輔は苦手

内容
ゲイの浩輔は三十を超えて体形が弛み、友人に相談したところ
ジムで運動するならパーソナルトレーナーを付けたほうが良いと言われ、
友達の知り合いに仕事を探しているのがいるからと紹介されたのが
中村龍太だった。

感想
ゲイのドラマや漫画、YouTubeを見ていると一夜限りでとか、不特定多数、
買春とかほぼ100%である。私が恋愛というと話して好きになってそれから
体の関係というのがお決まりだと思っていた。けれどゲイは(あくまで私的見解だが)
体の関係からそれから話して、恋愛することになっている。
まったく知らない相手と体の関係になるということはもしかすると
性病にうつる可能性があるということだ。うつった後も付き合っていたら
一緒に病院にいこうとかうつさないようになどの助言も言えるだろう。
でもまったく知らない相手で治る性病ならまだしもエイズなど一生付き合って
行かなくてはいけない病気だったらと思うと怖い。今まで自分は健康と思っていたら
そうではなかったと思うとショックだ。なぜ私がこれほどまでに性病が恐ろしいと
感じているかというと本で梅毒のことを知り、末期になると脳が溶けると書いて
あったし、アメリカのドラマで梅毒で精神がおかしくなったのを見たからだ。
このことをゲイの人たちは知っていてリスクを冒しているのか。ゲイだけではなくて風俗や
買春をしている人たちや不特定多数を相手にする人もそのことはわかっていて
生活のためや欲望のためにやっているとしたらなんともいえない。
それならば最低でも定期的に性病の検査だけは受けてほしい。
そしてこういうことは子供にもしっかり教育してほしい。いまだにおしべとめしべなんて
ことを教えているのは性教育じゃない。妊娠や性病のリスクや避妊の仕方を
教えないと、望まない妊娠をしたり、性病に罹ったりひどい目にあうのは
自分自身だ。自分を守ることの知識を子供の時から知ってほしい。

このタイトルにある通り、浩輔はエゴイストだ。龍太をお金で買ったり、
龍太の母親においしいものをと手巻き寿司の材料やオーブンレンジを買って
あげたり、龍太が亡くなった後も龍太の母親にお金を渡したりして
私はうんざりした。龍太にお金を渡せば、それだけ上下関係ができてしまうし、
龍太は浩輔のことを有無も言わさず聞かざる負えないようになるじゃないか。
それでいて浩輔は武士は食わねど高楊枝になってそういうところも私は嫌いだ。
”自分は優男だ”と浩輔は思っているが、その優男に酔っている自分が
好きなのも、なんでもかんでも自分の責任と言って自分を責めるも
そういうところが読んでいて腹が立つ。もうゲイとか関係なく、人間性の(お互いの)
問題できっと私とは合わない。

映画では浩輔を鈴木亮平、龍太を宮沢氷魚だが本を読んだイメージはなんか
違う感じがする。鈴木亮平は筋骨隆々で男らしいイメージがある。
浩輔はもっと柔らかい優男風な人がいいのではないか。
映画を見てみないとわからないが。

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