「騒がしい楽園」を読んで

中山七里の本は安定して読みやすい。たまに強烈な表現や描写で驚くこともあるが
あっという間に読んでしまう。今回も数日で読んでしまった。

幼稚園を舞台した、都会特有の待機児童や住宅街の幼稚園であるために
騒音問題など現実にもなかなか解消されない問題がでてくる。
前に読んだ本で待機児童の問題は少子化にもかかわらず同じ地区に児童が集中しすぎているから入れないのであって親の働く場所を変えるか、引っ越しするかをして児童を分散させれば待機児童は解消されるのではないかと一つの案として読んだような気がする。働いている親にしたら憤慨するかもしれないが保育所や幼稚園が増やせないことや他に解決する方法がない場合は思い切ってこの提案も受け入れることも考えてもいいのではないか。
私の場合すでに子供が大きくなったので保育所や幼稚園の待機児童の問題は直接関係なくすっかり忘れてしまっていた。子供が保育所や幼稚園の年代なら自分にも関心がでてくるが今となってはまったくと言って関心がない。保育所や幼稚園に外れてしまった親御さんはかわいそうだとは思うが。

本筋に戻ると殺すのは結愛ではなく結愛の母親でもよかったのでは?と単純に思った。
なにも子供を殺す必要はない。まだ5歳でいくらでも可能性もなにもかもあるのに。
自分が母親で感情移入してしまうのかもしれないが子供を殺されるのは読んでいても
辛い。

今度は子供が殺されない作品を読みたい。殺人事件は誰かを傷つけたり、傷ついたり
する。誰も傷つかない殺人事件はこの世にない。小説の中での殺人なら、まだ大人だったらまだ許容範囲だが、幼い子供が殺人事件に巻き込まれてしまったら小説の中でも辛すぎる。

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