スメラミシング

勝手に

人は良かれと思ってやったことがそうではないことが
ある。その人のために、その人のことを思って。
だがその思いが窮屈になり、その人を
追い詰めていく。
でもその本人が子供頃から問題があったなら
どうしても過保護になっていくのではないのだろうか。
思い込みが激しかったり、周りとの関りがうまくいかず
衝突して相手に取り返しのつかない怪我をされてしまったら
なるべく問題を起こさないように監視するのが
親や周りの大人の責任ではないかと思うのではないか。
私もきっと問題のある子どもだったら
監視するようになるし、なるべく社会ともかかわりを
もたせず、自分の手元におくようになるだろう。
母親もホテルの支配人の気持ちもよくわかる。
でも本人にとっては窮屈になっていくのがわかった。
両方の気持ちはとてもよくわかるけど、その場になれば
大人の気持ちの方がよくわかるだろうなと思う。

SNSで意味のない言葉や文章を勝手に神格化して
意味のある言葉や文章に勝手に解釈するのはありそうだ。
でも全く知らない人のことを信じるだなんて怖いことだ。
会ったこともない人のことを鵜吞みにするなんて
考えられないけれど、でも現に今の私もまったく知らない人のことを
鵜吞みにしている。いいか悪いか判断もせずに。
ネットを見ているとそういう思考になってしまうのかもしれない。

作者の小川哲(おがわさとし)のことをずっと
おがわてつだと思っていた。そう読みやすいのかな。
この作者の本は二、三冊読んでいるだけど、今回初めて
気が付いた。

楽天ブックス
¥1,870 (2025/02/15 10:20時点 | 楽天市場調べ)
スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました