「知の旅は終わらない 僕が3万冊を読み、100冊を書いて考えてきたこと」

内容
立花隆の幼少期から死生観まで影響を受けた本、人、旅について
書かれた作品

感想
立花隆に興味を持ったのはNHKで立花隆の特集で人は死ねばゴミになると
言っていた(本を読むと有名な検事総長がそのような本を書いていて立花隆が
その通りだと思うと書いある)が私も以前から自分が死んだら葬式もなにも
なく、海に散骨してほしいなと思いがあった。輪廻転生や幽霊など
まったく信じてなくて死んだらただの死体(ゴミになる)。
この本にも書いてある通り自然の物質循環の中に入っていけば良いと思う。

まだ立花隆の本はこの一冊しか読んでないがこの本を読めば読むほど
著者の他の読み物が読みたいと思った。この本自体が広告の役割も
はたしているのではと思うくらい読みたいと思わせるのがうまい。
私もこういう風に文章を書きたいと思う。
特に「田中角栄研究」と「田中真紀子」については面白かった。
田中角栄は石原慎太郎の本を読んでどちらかというと
組織を引っ張っていくリーダーのイメージしかなくロッキード事件や
政治家としてどうなのかは詳しく知らなかった。田中真紀子にしても一時期よく
テレビに出ていたぐらいにしか認知していなかった。
それがこの本の中ではボロクソこき下ろしていてもっと詳しく知りたくなる。

「イザヤ・ベンダサンと論争する」の中で訳者の山本七平がイザヤ。・ベンダサン本人で
あることが衝撃で、今まで山本七平を信用していて読んでいたのに騙された気分になった。

昔だったら立花隆はジャーナリストだと思うが、今ではジャーナリストの枠を超えた
存在だ。興味あることを自分が納得いくまで調べ行動し考え書く。
私にはひとつのことに対して深追いする、とことん調べることができない。
だからできる人はすごいと思うし尊敬する。
そういう人の本は何冊読んでも面白いとので、著者の違う本を買ってしまった。

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