ザイム真理教

税金を納めたくなくなる

内容
財務省は、宗教は通り越して、カルト化している。
森永卓郎がそのメカニズムを解説する。

感想
私が経済に興味を持ったのは、日本は豊かだと
言われているが、今はそうではない。
ここ最近物価が上がり、働いても働いても
貯金もできない。ほとんどの人が生活に余裕がなく、
ほんの一部の人たちだけが裕福になっている。
資本主義だけの問題ではない。なぜこんなことになっているのか。
結婚したくても経済的な問題でできない、
シングルマザーやシングルファザーは一人で子供の
面倒をみて毎日へとへとになるまで働いて、
ヤングケアラーは自分の将来のことを考えられず
今の生活で精一杯、
年配者は年金が少なく光熱費や食費を削る。
困った人がたくさんいるのに国は何もしてくれない。
個人主義で自分のことは自分でなんとかしろという。
日本ってこんなに国民に冷たかったのか。
これらの問題を打開するには何をどうすればいいのか。

経済の本を読むと消費税をなくすか減税すれば景気が回復すると
書かれている本が多い。確かに消費税が高くなるたびに
景気が悪化している。それがわかっているのに消費税を
上げるのか。
”財務省は、自らが作り上げた財政均衡主義という教義を持ち、
その教義を正当化するために「日本の財政は破綻状態だ」と
国民を脅かす神話を作り上げてきた。”
まさにその通りだと思う。国民を脅かし増税しないと
将来みんな困ると脅かす。国民や政府はそれを鵜吞みにして
増税は仕方ないと思ってしまう。でもその考えが間違えだったら
消費税をなくすことは可能だ。消費税がなくなれば
家計がどれほど助かるか。ガソリンだって二重三重にかけられている
税金がなくなればもっと車に乗る機会も増え、車を買う人だって
増えるかもしれない。

最近森永卓郎氏ががんになったと聞いた。この本がすごく面白かったので
次の本も楽しみにしている。まだまだ頑張ってまた本を出してほしい。

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