不思議の国は話が通じないモノばかり
内容
栗栖川亜理は最近不思議の国のアリスの夢ばかり
見る。
感想
実は『不思議の国のアリス』を読んだことがない。
登場人物もどんな話かもわからない。
この本は『不思議の国のアリス』をオマージュした
ものかもと思ったけれど、これほど話の通じない登場人物
ばかりだと話が進むのだろうか。
白兎と頭のおかしい帽子屋と三月兎とビルがいたら
こっちまで気がおかしくなりそうだ。話がそれすぎて
何の話をしていたかわからなくなる。
こういう摩訶不思議な登場人物がいるから『不思議の国のアリス』
なのだろうか?
パラレルワールドな夢の世界と現実の世界と
人物を介して犯人探しをしていく。
不思議の国の世界のモノと現実世界のどの人物が
リンクしているのか。読者の思い込みを逆手にとる。
どこの世界が主なのかも肝だ。
グロい描写も出てきてうわっと思ったけれど
作者はこういうことを書くのだと思い出した。
どちらかというとグロい話しか書かないのだと思い込んでいた。
最初に読んだ本にどうも引っ張られるようだ。
この本も面白かったので本家の『不思議の国のアリス』も
機会があったら読もうと思う。有名な作品だから
きっと面白いんだろうな。