わたしも旅に出たい
内容
作家、イラストレーター、学者などの21人が旅についての
行く理由や楽しみのマンガ、エッセイ集
感想
私は旅というより”旅行に行く”と言った方がしっくりくる。
旅に出るというと旅の途中でとんでもないようなことが
起こるイメージがある。具体的に言うと外国に行って盗難にあったり、
パスポートをなくしたり、飛行機に乗り遅れたりして想像も
していなかった出来事に巻き込まれることのような気がする。
そういうハプニングが多く、自力で乗り越えていくようなことが
起こるのが旅とイメージだ。
旅行というとホテルや旅館に泊まって、温泉に入り、おいしい料理を
食べ、ゆったりすること。突然のハプニングもなく、普段の疲れを
癒すのが旅行という感じだ。
旅で感じることが他の人とはこんなに違うのかと思った。私はただ
観光しておいしいものを食べていい思い出作りをするだけだと思っていたが
角田光代は”「今ここ」、この限定した場から逃げられる場所は、たくさんあれば
たくさんあるほど、今ここを生きているのは楽ちんになる。”とあるし
益田ミリは”実は旅というものは旅をしていない時に旅するものとも思うのです”
と書かれているし(マンガだけど)人それぞれいろいろな思いで、
旅に出かけるのだなあとしみじみ思った。
私が今後これをやりたいと思ったのが(いつになるかはわからないが、たぶん
死ぬまでにやりたいことの一つ)温泉ひとり旅だ。
いつも旅行に行くと家族と一緒がほとんどだが、いつか一人で温泉に行きたい。
これから子供が巣立って、一人の時間が確実に増える。本を読む時間もいいけれど
これからは今までやっていないことをやるものいいのではないかと思い始めた。
そう思っているときに松本英子(漫画家)の温泉ひとり旅を読んだ。
松本英子のように精神的にどん底というわけではないが、こういうのも
いいよねと参考になった。
もう一つ私にはしたいことがある。日本一周だが、これは経済的に時間的にも
全部まとめて行くのは無理そうだ。けれど、日本一周、一気には無理でも
行ったことのない都道府県に間隔を空けてなら行けそうな気がする。
いつかそういう旅もしてみたい。