星新一は知っていたがなかなか読む機会がなく、
今の読書熱があるうちに読んでしまおうと思った。
星新一は勝手に子供の読む本と決めつけてしまっていたが
内容が結構大人でびっくりした。
ショートショートで話も面白く、あっという間に読んでしまった。
どれも面白かったが特に「地球から来た男」「もてなし」「あと五十日」
「戦士」が心に残った。「地球から来た男」は時間や時空がねじ曲がっているようで自分が
どこに地点にいるのか分からなくなってしまう。
「もてなし」は最後はどうなるのだろう、後味が悪そうなドキドキ感がある。
「あと五十日」はこのタイトルだから五十日たったら多分こうなるだろうと
思っていたら私が思っていたのじゃなく期待通り裏切られた。
「戦士」が一番印象に残っていて本人がなにも知らずに人生をこういう終わり方も
良いのじゃないかと思った。
どの作品もショートショートなのにこんなにうまくまとまるのか、
いつもどんなふうに考えてるのだろう。良い意味で漫画を読んでいるような
軽くサラッと読めるが最後にきちんとどんでん返しやオチがあって
ただただ感心するばかりだ。他の作品も、もちろん読んでみたくなった。