息子のボーイフレンド

偏見があまりないのは『JUNE』のおかげ?

内容
聖将の母親莉緒は聖将からカミングアウトされる。

感想
近頃LGBTQが話題になっている。性的マイノリティの
差別はいけません。トイレ問題などなど。
でも私はそれって変だなと思ってしまう。
わざわざLGBTQと区別しなきゃいけないものなのかな。
恋人を作るときやそういうコミュニティに出る場合だったら、
公言する必要もあるとは思うけど、そうじゃなかったら言う必要が
ないと思う。(私はLGBTQの中に入らないし、そういう友達も
いないからLGBTQの人たちの気持ちはわからないが。)
それにトイレのジェンダーレスもわからない。
もし男性と女性が同じトイレを使用するんだったら性被害を受ける
確率が増えるんじゃないか。なんでもかんでもジェンダーレスに
してしまったらそういうことが起きるのは当然の結果だ。
LGBTQに固執しすぎて、単純になんでもかんでも変えるのは
いかがなものか。

他の人がLGBTQだったらいいけど、自分の子供だったら
莉緒や稲男のようになるだろうか。自分と違う性的志向だったら
気持ち悪いと思うだろうか。一寸考えてみても、そうは
思わない。どちらかというと優美のようにLGBTQを認める。
性的志向は変えられるものではない。変えられないものに
悩むなんて時間の無駄だ。そんなことで悩んでいる時間があるなら
他にもっとやることがあるのに。潔くそう思ってしまえば楽なのに。
でもこの本に出てくる周りの人たちのようにそれを許さないんだろうな。
性的志向は若気の至りとか病気だから治療すれば治るなどなど。
この令和の時代にそういうことをいう人たちがいるとは考えられない。
こういう考えの土台にあるのは学生の時に『JUNE』を読み漁って
いたからだ。この本に『JUNE』が出てきて、懐かしさと、だからLGBTQに嫌悪感が
ないのだということに気が付いた。漫画はあまり覚えていないけれど、
栗本薫の小説が大好きになって何冊も読んだ覚えがあるし、栗本薫が
亡くなった時はショックだった。

性的マイノリティと同じように差別ってなぜ起こるのか。
それは自分と同じではないから。自分と同じじゃないと排除したくなるから
差別が起こるのかもしれない。多面的にみたら同じ所も沢山あるのに
一部分しかみていないから差別をするのだ。
差別をしないようにするには自分と同じところを見つければ、
差別はなくなるのではないか。

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